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本書は、旧著二冊（1957年、1987年）の基礎の上に、この20年来 新たに出土した鏡57面を増補したもので、新出土資料にもとづき 原書の著録や鏡の配列にも手を加えたものです。 ＜解説＞ 「浙江出土銅鏡 修訂版」は1987年版に比べ57枚増加し、262枚の 写真が掲載されています。浙江省の特徴はなんといっても画像鏡が 39枚も出土しており、画像鏡では他を圧倒しています。 今回増補した写真の多くは後漢墓の発掘調査で得られたものです。 神獣鏡は68面ありその中の１面は、北方の神獣鏡である画文帯同向 式神獣鏡で、呉国領土での出土はこれが3面目です。 後漢末の動乱を避け大量の民が南下し、呉将の半分が北方の出自と いわれその中の誰かが持ち込んだものではないかと考えられます。 |
