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書籍番号 |
30418 |
書名 |
先秦の社会と思想-中国文化の核心 |
シリーズ |
(中国学芸叢書) |
データ |
A5版 424頁 上製本 |
ISBN |
4-423-19401-5 c1310 |
編著者 |
高木 智見著 |
出版年 |
2001年12月 |
出版者 |
日本 創文社 |
価格(税込) |
3,675円 | 秦に先行する夏殷周の時代(BC.2000頃~.BC220年頃)とは、 中国独自の文化が形成された「原中国」であった。 本書は、諸子百家の系譜を辿るという従来の手法を排し、最新の 考古学的資料と伝来文献を有機的に結びつけ、原中国の社会の 全体像と人びとの日常的な心のあり方を、明確なイメージをもって 共感的に描き出す。彼らの強固な祖先観念と血族意識は一族や 国家の長存、「天地長久」を願う熱い思いの現れであった。 当時の支配層の意志決定に参与した史官は文字を独占する最高の 知識人であり、天地人についての歴史の知識を蓄積する過程で万物 の運行を司る天道を見出した。そして『老子』とは、天地長久の統治と 処世を実現する教訓、格言、警句を、天道をも越える「道」の立場から 編集整理したものに他ならなかった。豊富な史料と明快な論証により、 中国文化の本質解明に一石を投じる画期作。 <目次>
はじめに:本書の目的と立場 第1部:血族社会の世界観(問題の提示古代人と髪 人間と植物の 類比的認識 血族の長期的存続 小結:戦国時代へ) 第2部:『老子』的思想の歴史的研究(問題の提示 『老子』思想の本質と その背景 歴史と『老子』 天道と道) おわりに
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