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本書は、統一規範のもと、2001年から着手し、国内外の 34の大学と研究機関、57名の研究者が全国930箇所を 実地調査した成果を基に作成した510枚の方言地図を 収録したものです。20世紀における漢語方言の基本様相 をあらゆる面から反映したものとしては初めてのものとされ ています。概略は以下の通りです。 1.調査箇所は全部で930で、香港、マカオ、台湾を含む全国 各地に及び東南地区は一つの県で一箇所とし、省級の市 及び方言区の代表箇所となっている都市以外は全て農村 の方言を調査。 2.音声調査は、1931から45年の間に生まれた男性を基本に、 1005項目を収録した専門家チーム制作の『漢語方言地図 集調査手冊』を使用。 3.従来の手書きの記録方法と、実際に録音した調査項目の 音声データを併用し、全ての資料を入力・校正したのち 930箇所すべての「漢語方言地図集データベース」を作成。 4.NFGISの全国地図データとArcView9.1版の地図作成ソフト を用い、「漢語方言地理情報システム」を立ち上げこれらを 基礎に地図作成作業を開始。 5.これらの調査結果を基に全調査項目中最も価値を有する と思われる地図を選び、510枚の方言特徴分布地図を作成 したものです。 6.方言特徴分布地図は、「語音」、「語彙」、「語法」の三巻に 分類し収録。各巻の内訳は次の通りです。 ○語音巻（205枚）:音類図160（規律図23、代表字図137）、 特字図32、音値図13 ○語彙巻（203枚）:概念図188、詞形図6、分合図4、総合図5 ○語法巻（102枚）:結構図51（普通話図29、方言図22）、 語法詞図39、総合図12 |
