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書籍番号 |
50842 |
書 名 |
寧安虹鱒魚場 1992~1995年度渤海墓地考古発掘報告(全2冊) |
シリーズ |
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データ |
A4 本文621頁 図版212頁 |
ISBN/ISSN |
978-7-5010-2709-5 |
編著者 |
黒龍江省文物考古研究所編著 |
出版年 |
2009年7月 |
出版者 |
文物出版社 |
価格(税込) |
31,500円 | 1992年から1995年の4年わたって、黒龍江省文物考古研究所 が寧安市渤海鎮虹鱒魚場で発掘した渤海墓葬は、それまでの 中では最多のもので形式も複雑で出土品も最も多く、三稜二 号渤海大墓の発見に次ぐ一大発見であります。また祭祀壇等 に関する重要遺跡も今回初めて発見されたことから、「1995年 中国考古十大発現」の一つに挙げられています。今回発掘調査 された虹鱒魚場墓群は、寧安市渤海鎮虹鱒魚場の北1kmの菜河 南岸の沙丘に位置し、度重なる土石流などで墓地の破壊が深刻 なため今回すべての墓地に対して調査を行った結果、全部で墓葬 323基、7基の祭祀壇が発掘されました。その面積は約1万平方メ ートル、出土文物の標本も2000件を超えています。 特に今回調査した7基の祭祀壇からは生活用具、生産道具、兵器、 馬具、装飾品などが出土、その中で陶器が最も多く、種類も豊富で、 次いで銅器、鉄器、玉器、金銀器、瑪瑙となっています。特に注目 されるのは、文字(漢字、官署名称?)が記載された極めて珍しい 陶器の発見で、渤海時代の官制等の研究に重要な資料とされます。 また、磚室墓の中から渤海時期の「紅磚」(大多数)、「青磚」も多数 見つかり、等辺三角形、直角三角形磚、梯形、長方形など形もさま ざまなことから渤海時代の建築風格を知る上で絶好の資料とされて います。
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