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明代の著名な出版家胡文煥が編集した《稗家粹編》8卷は、 明万暦文会堂万暦二十二年（1594）刻本が現存するのみで 孤本とされます。文言小説の選本である《稗家粹編》は、各種 の文学史や小説史、小説目録及び研究書でも取り上げられて いません。《稗家粹編》8卷21部は、文言小説146篇を収録、 鬼部、妖怪部と仙部三類が計53篇で、全体の三分の一強を 占めています。小説は、唐前の二篇以外は唐から明代のもの です。しかし《稗家粹編》には、作者の姓名や出典などが明記 されていないため、今回整理にあたっては各篇の原載情况を 詳しく解説、「輯佚」、「校勘」、「版本の原状」をみるうえで大変 便利です。 |
